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AutoFormplus R7に強化ライン・ビード・モデル登場

ドロービードは、絞り工程において材料の流入をコントロールするために使用し、部品にワレやシワを発生させないための、最適な成形工程を実現させます。ドロービードの位置、長さおよび強度を工程設計中に修正することで、使用する材料を最小限に抑えながら、最適な成形部品の生産を可能にするのです。ドロービードは、使用頻度も高く、また多様な修正を行うことから、プレス成形シミュレーションでの使用に適した効果的なドロービード・モデルを開発する必要性が生じています。

AutoFormplus R7で新規開発された強化ライン・ビード・モデルは、AutoFormplus R6のアダプティブ・ライン・ビード・モデルと比較して、重要な改善がほどこされました。それは、ドロービードの持ち上げ力を見積もるためのアプローチの強化です。この新しいモデルでは、より高い持ち上げ力や、より現実的に表現されたドロービード効果を考慮します。さらに、シミュレーションの実行中、最新の工程条件を基に、実際のシートの曲げ形状を連続的に更新します。これらの重要な改善は、ドロービード効果に関するシミュレーションの精度を高めることになります。つまり、強化ライン・ビード・モデルを駆使することで、より現実に即したシミュレーションが可能となるのです。グラフにもあるように、AutoFormplus R7の強化ライン・ビード・モデルで予測するバインダの持ち上げ力は、実際の荷重や形状ビードを使った計算結果により近づきました。