プレス成形プロセスおよびBiWアセンブリ・プロセスのソフトウェア・ソリューションを提供する世界有数のサプライヤであるオートフォーム社は、新たに開発したソフトウェアAutoForm-ToolDeflectを発表しました。いわゆるオーバークラウンの手法で弾性金型たわみの解析と見込み補正を効率的に行うことができます。このソフトウェアは初期の工程設計から最終検証まで活用でき、トライアウト回数を削減し生産効率を向上させることができます。
金型製作において、金型のたわみはトライアウト回数の増加、不良品の発生、量産開始後のメンテナンス増の要因となりうる致命的な不具合です。効率的な生産を担保するには、たわみを見込み補正する必要があります。AutoForm-ToolDeflectで金型サーフェスを自動的にオーバークラウンすることで、金型の弾性たわみを見込み補正します。
AutoForm-ToolDeflectは、CAD上で金型の最終形状がまだ確定していない工程設計の初期段階から使用できます。新開発の「基礎構造ジェネレータ」で金型の基礎構造を簡易的に生成できるため、部品形状のみから金型設計の初期コンセプトを迅速に作成することができます。また様々なコンセプトを解析することで、金型のたわみを最小限に抑えた最も効果的なデザインを選択することが可能になります。
最終検証でAutoForm-ToolDeflectを活用する場合、CADで作成した最終の金型形状データを使用します。金型たわみを計算したらオーバークラウンを実行できます。この結果は切削用のデータとしても使用できます。このようにAutoForm-ToolDeflectを活用することで、不要なトライアウトを繰り返すことなく、生産効率を高めることができます。
AutoFormグループCMOのマーカス・トマは次のように述べています。「トライアウトの回数削減は、金型部門にとって常に重要な課題となっています。トライアウト回数を削減できれば、それは時間やコストの削減に直結します。オートフォーム社が新規に手掛けたソフトウェアAutoForm-ToolDeflectは、このような課題に取り組んでいるお客様を大いにサポートします」
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